SDGsへの取り組み

板倉宏昭研究室では、2015年に国連本部で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)の「誰も取り残さない」という主旨に賛同し、研究・教育活動において特に次のSDGs目標に重点的に取り組んでいます。

板倉宏昭研究室におけるSDGs重点取り組み内容

目標番号研究
取り組み内容
教育
取り組み内容

東京都檜原村を始めとした東京都多摩地区や、東京都島嶼部等の事例を中心に、地域におけるコミュニティ形成や居場所づくり等に関する実践研究に取り組んでいます。コミュニティ形成を通して、高齢化に伴う健康・医療・福祉の充実を促進します。

シニアスタートアップ・プログラム講座(東京都立産業技術大学院大学内に設置)を主催するなど、リカレント教育や社会人等のリスキリング推進に取り組んでいます。
また、東京都立産業技術高等専門学校(都立産技高専)と連携し、スタートアップ振興のための高専教育や、高専・大学の連携推進にも取り組んでいます。
授業や研究室の学生にはリモートオンライン会議ツールを導入しており、距離や時間に縛られずに学べる環境を確保しています。

研究者と研究テーマの多様性を確保するべく、研究関係者のジェンダー平等やワークライフバランスの確保に努めています。

「地域コミットメント」、「サイト・スペシフィック・ストーリーテリング(Site Specific Storytelling)」、「内部力(ジモティ)と外部力(ヨソモノ) の新結合 」をキーワードに、地方の人口減少と東京圏への人口の一極集中が進む中、地方に産業と雇用を生み出し、地域経済を活性化するメカニズムや事例の研究を行っています。

「情報技術の社会的影響」(中でも「組織に対するインパクト」)を主要な研究テーマとして、産業技術の体系化やイノベーションの発生要因研究に取り組んでいます。
特に、所長を務めるスタートアップ・アクセラレーター研究所(東京都立産業技術大学院大学内に設置)では、スタートアップの発生や成長のメカニズム等を研究しています。
また、森林産業を活発化させ、おもちゃや木材加工等の「林業の6次化」の推進、SDGsのニーズに応じる「森林サービス産業」について研究しています。

檜原村における実践研究

自治会活動が盛んな地域もありますが、自治会連携を通じて各自治会のニーズをいかに村全体の政策に反映させるかのシナリオを示し、異なる資源を持つ自治会連携により、暮らしの質を高める調査研究を行っています。

環境保護文化や、環境と経済の両立を実現するための方策や事例を研究しています。例えば、カーボンクレジットの有効活用などがテーマです。

東京都島嶼部や国際芸術祭で有名な瀬戸内海島嶼部の事例を中心に、島嶼部の産業や観光振興に関する実践研究に取り組んでいます。

東京都檜原村を始めとした東京都多摩地区の事例を中心に、林業を軸とした森林・木材の活用や観光振興に関する実践研究に取り組んでいます。エコツーリズムや森林セラピー、全国の地域の木材などの資源をいかした木育教育や全国のおもちゃ美術館を通じた産業振興の調査研究を行っています。

地域活動は、自治会ごとに行われていることも多いが、異なる歴史文化や資源を持つ自治会間の連携は弱く、高齢化や過疎化で、一部は機能不全に陥っています。具体的には、医療介護や環境保全、交通や新産業育成の課題に直面しています。そこで、東京都檜原村などの山村、離島などにおける地域コミュニティの形成をはかることによって、暮らしの質を高めるための調査研究を行っています。

他の研究機関や自治体、企業等と幅広く連携し、研究や教育、社会貢献活動に取り組んでいます。

檜原村における実践研究

檜原村・株式会社ウッドボックス・板倉研究室の産官学共同で開発された世界初の木の酒「ひ乃はら物語HINOKI」

2022年9月、東京都立産業技術大学院大学・板倉宏昭研究室から森林資源を活用した地域活性化の一案として、木の酒の製造を檜原村にご提案し、村の施策として、株式会社ウッドボックス様により研究・開発・販売が行われました。

東京都立産業技術大学院大学の板倉宏昭研究室のメンバーで、檜原村現地に、持続可能な地域バリューチェーンを確立しうる様々な案を提案

2023年7月8-9日の日程で、檜原村にて研究室合宿を実施(写真は「檜原 森のおもちゃ美術館」にて)

檜原村役場内で20年間「カフェせせらぎ」を運営されている幡野氏にインタビュー